(1998年10月、タイニィ・アリス公演に向けて/千賀ゆう子)
「鏡の四季」シリーズ vol.2は「鏡」です。
このシリーズは、1998年10月、タイニィ・アリスにてvol.1「春」で始まりました。物語等、主軸のテキストを置かず、出演者各自にとっての切実なテキストを持ちより現場で立ち上げるという作業です。
5人の俳優とチェリスト、ライティング・デザイナーが観客とともにタイニィ・アリスの空間の一刻一刻を自らも変容しつつ共有していく“鏡の迷路と乱反射の世界”手鏡、姿見、三面鏡、内視鏡、潜望鏡、顕微鏡、望遠鏡、万華鏡?
残酷に美しいこの2000年の遺言劇。季節感さえも失くした白い闇に、あらたな「鏡」が垂直に立ち上がって来るのを念じて。
(2000年9月、タイニィ・アリス公演に向けて/千賀ゆう子)